お正月に新年を迎えるために正月飾り(しめ縄、門松、鏡餅)を門や室内に飾りますよね。
これらの正月飾りは、小正月(1月14、15日)まで(地域によっては松の内の1月7日まで)には取り外して神社やどんと焼きでお焚き上げするのが昔からの習わしです。
でも最近は、地元にある氏神様(神社)も神主さんが常駐していなかったり、どんと焼きもしないところも多くなってきています。
そうした時に正月飾りの処分をどうしたらいいのか困りますよね。そのまま燃えるゴミにすてるというのもバチが当たりそうだし、何かいい自宅での処分方法がないか調べてみました。
早速行ってみましょう!
正月飾り(しめ縄、門松、鏡餅)の自宅での処分方法とは?
正月飾り(しめ縄、門松、鏡餅)の自宅での処分方法を考える上でそれぞれの正月飾りの意味や目的を知っておく必要があるでしょう。
各正月飾りの意味について見ていきましょう。
しめ縄ー玄関や神棚などに飾り付ける意味はなに?
正月に歳神様を迎えるための準備としてしめ縄を飾ります。
そもそもは神社にあるしめ縄と同じ意味合いで、家が歳神様を迎えるのに適した神聖な場所であると示すためのものです。
昔は「年男」の家長がしめ縄を張る役目を担っていましたが、時代とともに簡略化されていき、しめ飾りや輪飾りなどが作られるようになってきたようです。
歳神様が降りてくる神聖な場所を示すという意味に縁起物が組み合わされて、今のしめ飾りになったようです。
門松ーなんのために立てるの?
最近は門松を立てる家もだいぶ減りましたが、まだ飾る家も少なからずありますよね。
門松は、門や玄関に左右一対ならべるのが一般的ですが、門松を立てだしたのは江戸時代からです。
そもそもは、新年を迎える際に歳神様が降りてくる時の目印として木を立てていたそうです。なんだか諏訪大社の御柱と似てますね。
そして、松が飾られるようになったのは、平安時代からで松には神が宿ると信じられていたからです。
さらにここにまっすぐに伸びる竹が長寿を招くと縁起物として加わりました。門松には長い時代の変遷を経て、意味が加わり出来上がったものだったのです。
- 平安時代・木(松)→江戸時代・松+竹
鏡餅ーなんのために飾り、なぜ丸餅を2段に重ねるのか?
正月に餅をたべる習わしは、中国で元旦に硬い飴を食べる習慣が宮中で「歯固め」の儀式として成立し、飴から餅に代わったようです。
そもそも餅は、ハレの日に神様にお供えする神聖な食べ物で正月に鏡餅を歳神様に供えるようになったは、室町時代以降のことです。
鏡餅と言われるようになった由来は、昔の鏡が円形で人の魂も円形と考えられていて、稲の魂も円形と考えて丸くしたと考えられています。
大小2つを丸餅を重ねるのは、月(陰)と太陽(陽)を表しているとも言われています。
鏡餅の上にそえられるダイダイ、ユズリハ、昆布は、家の繁栄や子孫繁栄を願った縁起物です。
鏡餅は、12月30日に餅つきをして1月11日には鏡開きをして雑煮やおしるこにしていただきます。
鏡開きの作法ー包丁で切ってはいけない!
鏡餅は、稲の霊を表したものですので刃物で切っては縁起が悪いということで、
木槌などで
叩いて割ったり、手で開くのが正しい作法
です。
ただ、実際にお供えしていた鏡餅は、11日も経つとカチカチでひび割れを起こすほどに乾燥しています。湿気が多かったりするとカビが生えているかもしれません。
そんな鏡餅を開くのはなかなか大変ですので、半日ほど水につけておきます。そして、耐熱容器に鏡餅を入れてラップをして1分ほどチンします。
チンすると柔らかくなるので、水で濡らした箸や手などを使って適当な大きさにします。
では、食べることができないしめ縄や門松はどのように自宅で処分するのか続いて見ていきましょう。
しめ縄や門松の自宅での処分方法
しめ縄や門松は、塩で祓い清めてからそれぞれの自治体の処分方法(だいたいは、燃えるゴミとして)でゴミの日に出します。
もともとは歳神様を招くための神聖なものですので、処分するときも清めてから気持ちよく処分しましょう。ゴミの袋も他のゴミとは分けて出すのがいいでしょう。
でも本来は、神社やどんと焼きなどに持っていってお焚き上げをしてもらうのが正式な処分方法ですので、上の方法は仕方がない場合ですので本来の意味を忘れないことが大事だと思います。
まとめ
- 正月飾り(しめ縄、門松、鏡餅)の自宅での処分方法は、塩で祓い清めてから燃えるゴミとして分けて出しましょう。
正月飾りも時代の流れや住宅の事情で段々と飾る家が少なくなってきていると思います。とはいえまだまだ年末のスーパーなどにいくと大量のしめ飾りや門松が並んでいる光景を目にします。
神社やどんと焼きに持ち込むこともなかなか難しくなってきているので、販売側のスーパーに回収箱を設けてもらって、まとめて神社でお焚き上げをしてくれるととても助かると思っています。
そんなサービスをしてくれるスーパーがあると毎年処分に困ることもなく、気持ちよく正月飾りを購入できるのになあと思ったりします。
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