2019年6月10日放送の「新説所ジャパン」で小倉あんとつぶあんの違いを特集していました。今まで小倉あんとつぶあんは同じものだと思っていたので、番組をみて目からウロコでした。
小倉あんとつぶあんの違い、なぜ小倉あんと呼ばれるようになったのか?
気になる話題をまとめておきます。
早速行ってみましょう!
小倉あんとつぶあんの違いは何?
見た目の違いはほとんどないのですが、決定的な違いがありました。
その違いは、小倉あんの作り方です。
小倉あんは、最上級のこしあんに砂糖で煮た大粒の大納言小豆を混ぜて練ったものだったんです!
小倉あんの小豆はツブさないのも特徴です。
つぶあんは、小豆をたいてツブをあまりつぶさずにあんこにしたものです。小倉あんとは作り方がまったく違いますね。
小倉あんのほうがより手間と時間がかかっていて素材もいいものを使っているのでキング・オブ・あんこですね。(^^)
小倉の由来は?
では、なぜ「小倉あん」と呼ばれるようになったのかということですが、小倉あんが京都で誕生したことと大きな関係があります。
小倉あんが作られた当時、日本の文化の中心地だった京都では、京都のなかでも小倉山がある小倉という地域はさらにみやびな文化発信地だったそうです。
「小倉百人一首」をまとめた藤原定家の別荘があったそうです。
今で言えばハイソな高級イメージの銀座あるいは軽井沢のような感覚でしょうか。
天皇への献上品や上流階級向けの和菓子を作っていた職人が最高級のこしあんと大粒の大納言小豆という高級食材と組み合わせ最高級のあんこを作り出しました。
そして、その最高級あんこにつけるにふさわしい名前が当時の文化発信地であった「小倉」という地名を取ってきて、「小倉あん」と名付けたということです。
あんこの中でも最高級の「小倉あん」は、京都の和菓子ブランドの地位を獲得したようです。
【追記】 小倉あんの由来
TBSの「この差ってなんですか」という番組でもつぶあんと小倉あんの差について特集がありました。 最近あんこブームが来てますね(^^)
そこでは、中国(唐)から遣唐使(※番組では空海)が持ち帰った大粒の小豆が小倉山付近で栽培されていて、その小豆が皮も破れにくいので見た目が良いため、こしあんに混ぜて天皇に献上したのが小倉あんの発祥と伝えていました。
小倉山のふもとには、小倉あん発祥の地という石碑も立っています。
この大粒の小豆は、皮が破れないという特徴から切腹しないということで公家の役職名・大納言がつけられて「大納言小豆」と呼ばれるようになったそうです。
小倉山の場所はどこ?
小倉山の周辺は当時、貴族の別荘地になっていて歌会が催される場所でした。
小倉山(おぐらやま)は京都市右京区にある標高296mのこんもりとした小さな山です。
嵐山は桂川を挟んで対岸にあります。
まとめ
- 小倉あんとつぶあんの違いは、その作り方がまったく違った。小倉あんはこしあんに砂糖で煮た大粒の大納言小豆をまぜる作り方だった!
- 小倉あんの小倉の由来は京都の小倉山に由来する地域ブランド名だった!
- 小倉あんの材料の大納言小豆が中国から伝わった時に小倉山の周辺で栽培がスタートし、その小倉で栽培された小豆を使ったあんこということで小倉あんという呼び名になった。
小倉あん由来を知ると食べる時は、ちょっとみやびな感じになりそうです。^^;
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