アーモンドは、結構馴染みのある食材ですが、生アーモンドについてはどうでしょうか?あまり意識したことがないのではないでしょうか。
よくスーパーなどに売られているアーモンドは素煎りアーモンドや煎ったあとに塩や油を添加したものがほとんどです。ミックスナッツとして他のナッツと混ぜて販売されていますね。
生アーモンドが売られているのは、高級食材を扱っている成城石井など、非常に限られると思います。でも今の時代、ネットショップから気軽に購入することができます。
栄養価も高く、身体にもいい生アーモンドについて、もっと詳しく知るために調査しました。
早速、見ていきましょう!
生アーモンドの魅力とは?
生アーモンドには、ローストアーモンドにはないちょっと柔らかな食感とアーモンド本来のほのかな甘味があります。
そして、目には見えませんがアーモンドに含まれるフレッシュなオイル(脂質)を摂ることができます。アーモンドに含まれる脂質は、オレイン酸と呼ばれるものでオリーブオイルなどと同じ一価(単価)不飽和脂肪酸に分類されます。他にキャノーラ油やナッツ系の油に多く含まれています。
オレイン酸(オメガ9)のいいところとは?
オレイン酸は、血液中の余分なコレステロールを運び出す善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らすといわれています。
悪玉コレステロールが減れば、動脈硬化、高血圧などの成人病のリスクを減らす効果が期待できますね。
さらに、熱に強く、酸化しずらいという特徴があります。酸化しずらいといっても飽和脂肪酸とは違うので酸化はしていきますので注意が必要です。
ただし、オメガ3、オメガ6の脂肪酸に比べると酸化しずらいという特徴があるということです。
この酸化しずらいという特徴は、ガンの原因となり得る過酸化脂質を作りにくくするという効果も期待できます。
ちなみに、オレイン酸は体内でも作ることができます。
そもそもオメガ○って何?
油(オイル)を分類するときに使っている、オメガ9、オメガ6、オメガ3とかってどういう意味なのでしょう?
ちょっと学生時代にもどり化学式を思い出してほしいのですが、油の分子構造の違いを表しています。
オレイン酸の分子構造を見てみましょう。
端っこに酸素と炭素、水素の結合があり、炭素と水素の結合が鎖のように繋がっている構造です。途中で炭素の二重結合が一箇所でてきます。これが不飽和脂肪酸の特徴ですが、この二重結合の場所の違いでオメガ9、オメガ6となります。
オメガ9は、酸素結合がない末端から数えて9番目に二重結合があるものです。
オメガ6は、末端から数えて6番目、オメガ3は末端から3番目ということになります。
ちなみに飽和脂肪酸は、こんな構造です。
炭素が一重で結合して、端に酸素が二つ付く構造です。非常に安定した構造といえるでしょう。飽和脂肪酸は、常温では固体という特徴もあります。
生アーモンドのおすすめの食べ方は?
生アーモンドは、購入したものをそのまま食べるのはおすすめできません。かならず水に8時間以上浸けておくかローストしましょう。
生アーモンドをなぜ浸水させるのか?
なぜ水に浸けておく必要があるのでしょうか。それは、酵素抑制物質を中和するためです。
酵素抑制物質とは、種の発芽を促す酵素を抑制する物質です。植物の種にはむやみやたらに発芽しないように、発芽環境が整ったら発芽を促す酵素を持っています。
この酵素抑制物質を中和しないで、体内に摂り込むと酵素の働きを抑えてしまい、タンパク質の消化を妨げ、膵臓に負担をかけてしまいす。
浸水することで酵素抑制物質を中和しておくと、発芽プロセスがはじまり生きた酵素を最大限に摂ることができます。
生アーモンドの浸水方法は?
タッパなど生アーモンドを入れて、アーモンドがしっかりと浸かるぐらいの水を入れます。
あとは、冷蔵庫に入れて8時間以上浸水させておくだけです。我が家の場合は、中位の大きさのタッパを使用して、夕食後の片付けの時に2~3日分のアーモンドを浸水させておきます。
翌朝、水を切って、アーモンドの表面の水分はキッチンペーパーなどで吸い取ったあと乾いた別のタッパに移して、冷蔵庫で保管します。
休みの日など家にいるときは、ザルに上げておいて表面が乾くまで数時間放置しておいて問題はありません。
生アーモンドのロースト方法は?
生アーモンドの酵素抑制物質を中和するには、加熱処理も有効です。加熱処理は、ロースト(素煎り、焙煎)がおすすめです。
家庭でのローストの方法は、いくつかありますが簡単な方法は、フライパンで煎るかオーブントースターで4~5分程度ローストする方法がおすすめです。
フライパンの場合は、弱火でじっくり加熱したほうが焦げる心配がなく安心です。我が家は、オーブンでその日に食べる分量(40~50粒程度)を両面焼きモードで4分~5分加熱しています。
トースターの場合は、アルミホイルに包んで焼くといいでしょう。
焼きあがったら、取り出してしばらく冷ましておくとカリッとした食感になります。
生アーモンドのロースト仕立ては、実に香ばしくて、カリッとした食感とアーモンドの甘みがあり、お店で販売している素煎りアーモンドとは比べ物にならない美味しさがあります。
はじめて自分でローストして食べた時は、アーモンドってこんなに美味しかったのかと感動した記憶があります。
また、ロースト時間を自分好みで調節することで、いろいろな風味を楽しむことができるので自分好みを見つけてみるのもいいでしょう。
コーヒー豆の自家焙煎と似たところがあるかもしれません。
なんでも作りたては美味しいですね。
生アーモンドの保存方法は?
生アーモンドの保存には、少し注意が必要です。開封後は、密閉容器に移すか、しっかりとジッパーをして冷蔵庫の野菜室などに保管するのがおすすめです。
一度開封後のものを常温で長期に置いておくと、生モノですのでカビや菌に汚染されてしまう可能性が高まりますので注意しましょう。
生アーモンドのおすすめ購入先
近くのお店で手に入らない場合は、ネットショップからの購入するのが便利です。
我が家もいつも楽天市場のショップから購入しています。
ネット上には、生アーモンドを取り扱うショップがいくつもありますが、選ぶ基準はレヴューが多いところがいいでしょう。
数社購入してみるとわかりますが、それぞれ粒の大きさなど違いがあります。このあたりも好みがあるとおもいますので、いくつか試してみるといいと思います。
ネットショッピングのお得な活用方法とは?
田舎暮らしには、定期的にネットから購入するものが増えてしまいますが、大変便利で助かりますね。
そのネットショッピングをさらにお得にする方法がポイントサイトの活用です。
通常、楽天市場やアマゾンから購入すると楽天ポイントやアマゾンの購入ポイントが付きますが、さらにプラスアルファでポイントが貯まる方法があるんです。
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これを活用しない手はないと思います。
我が家では、ポイントサイトでは老舗でユーザーも多い「ハピタス」を活用しています。
会員登録は無料ですので、まずは登録だけでもおすすめします。
楽天市場などで購入前には、かならず登録してから楽天市場に行きましょう。意外とポイントがたまり、そのポイントで買い物ができたりしてお得です。
まとめ
- 生アーモンドの魅力は、栄養価が高く、活きた酵素を摂取できる
- オレイン酸が豊富で動脈硬化や高血圧などの成人病のリスク低減に効果が期待できる
- 生アーモンドは、浸水しないと酵素抑制物質を中和できないので、身体に負担がかかる。
- 生アーモンドの保存は、カビや菌の汚染の可能性があるので開封後は冷蔵庫で保管がよい。
生アーモンドは、ちょっとひと手間かけることで栄養価の高い、スーパーフードになります。ぜひ毎日の食生活の中に取り入れて、健康な身体作りに役立てていきましょう。
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