日本でも数年前からチョコレートがある種ブームみたいになってきています。
カカオの含有量をうたったチョコレート商品が本当に多くなりました。
スーパーのチョコレートコーナーに行くと、カカオ70%、80%、〇〇%と表記のあるものが多いですね。
確かにチョコレートの主原料は、カカオですからその含有量が多いということは、より本物のチョコレートですよということになりそうです。
カカオの健康効果についても良い評価が多いですから、消費者の中ににはなんとなくカカオ=健康に良いというイメージが出来上がってきています。
業界がそのように消費者を教育しているというのもあると思います。そのほうが売上があがりますからね。
でも本当に市販のチョコレートは、健康にいいのでしょうか?
チョコレートと言ってもその商品数は、数百商品に及びます。近所のスーパーにいっても数十近い商品が並んでいます。
いったいどれを買えばいいのか迷いますよね。私もいまだに迷いますし、新商品もどんどんでてくるので困ります。
家計もありますから、やたら高級チョコレートばかり買うわけにもいきません。かといって安いチョコレートでいいのかというのも不安が残ります。
そこでチョコレートを選ぶ基準を決めて、いくつか試していくということをやり始めています。
今回は、その選択基準についてご紹介しようと思います。
早速、行ってみましょう。
市販チョコレートの選択基準とは?安いチョコはおすすめ?
チョコレートの見分け方をどうしようかと思って調べ始めると、原材料表示が重要だとわかってきました。
今は、商品の裏側にある原材料表示を必ず見てから買うようにしています。
例えば、次の商品を例に見てみましょう。
明治の「THE Chocolate」シリーズのカカオ70%の商品です。ちなみにこの商品、発売当初からかなり売れているそうです。
見る所は、裏面の原材料表示の部分です。
何を見るかは、原材料名です。このチョコレートの場合は、
「カカオマス、砂糖、ココアバター/乳化剤、(一部に乳成分、大豆を含む)」
とあります。
見る時は、原材料の表示の順番も大事です。使用されている材料が多いものから順番に記載していくルールになっています。
この商品の場合は、材料が非常にシンプルです。大きく4種類の材料で作られています。
もう一つ、値段が安いもので見てみましょう。コンビニなどでは、1箱100円程度で買える森永製菓の「DARS ビター」です。
原材料のところに注目してほしいのですが、
「砂糖、カカオマス、植物油脂、ココアバター、バターオイル/乳化剤(大豆由来)、香料」と6種類の表記となっています。
原材料が増えましたね。しかも、砂糖が一番はじめに表記されています。
チョコレートの主原料であるはずのカカオマスよりも砂糖のほうが多いということです。
さらに、植物油脂、バターオイル、香料が追加で添加されています。
これらを材料を添加しないともはやチョコレートらしくならないということでしょう。
この原材料を見て不安になることは、植物油脂と香料です。
植物油脂は、一括りで表示されていて何の植物由来の油なのかが不明です。植物油脂といってもいろんな油があります。
日本のチョコレートには、欧米のものに比べて植物油脂を多く含むと言われています。
それには、それなりの理由もあって、ココアバターよりも融点の高い植物油脂を加えることで、加工性や舌触り、夏場の保存性を高める目的があるようです。もちろんコストの問題も大きいとは思います。
ゆえに、大量生産でコストを下げてそれなりに美味しいチョコレートを作るとなると、本来のチョコレートよりも植物油脂や香料を追加しないと生産できないという事情もでてくるのでしょう。
あと不安なのは、植物油脂がどの植物由来かかが不明な点でしょう。まともなメーカーであれば、ココアバターとよく似た構造を持つ、シアバターやシルバターを使っていると思われますが、トランス脂肪酸を多く含む植物油脂を使っている可能性も否定できません。
原材料にそこまでの表示義務がないので、一般の消費者にはわからないところです。
香料についても一括りで表示されていますが、実際には何種類かの香料を混ぜて人工的に香りを作っています。
以上のような点を考えるとできるだけシンプルな材料で、より本来のチョコレートに近いもので作られているものを選んだほうがいいとうことになります。
あとは、価格とのトレードオフです。自分がこれだったら許容できるところで選んでいくしかない現実があります。
今の日本で安心、安全で美味しいものを食べようとするとそれなりにコストがかかるという現実があります。
なぜこんな日本になってしまったのかいつも不思議に思ってしまいます。
農薬や添加物が少ない食品は、高いのです。本来であれば、そういった当たり前にあるべきものがないという今の日本はどこかで道を間違ってしまったとしか思えません。
農薬や添加物にまみれた食品を食べていると当然、身体にとって悪いものが蓄積されていくので自身の健康や子孫にまで害を及ぼす可能性がでてきます。
現代病といわれるガン、高血圧、糖尿病、アレルギー疾患などは食生活の歪みからきていることが大半だと思っています。それを薬で治そうとして副作用がでる。医療費も増大していくという悪循環です。
その悪循環を断ち切るには、自分で少しづつ良い方向へ食生活を変えていくしかないのではないかと思っています。
チョコレートの健康効果について
いろんなものが混じっているチョコレートはさておき、本来の本物のチョコレートには、カカオ由来のカカオポリフェノールのすばらしい健康効果が期待できます。
現在、言われているポリフェノールの抗酸化作用の効能は、次の通りです。
- 心臓病リスクの低減
- 動脈硬化の抑制
- 肥満などの生活習慣病の予防
- 脳機能改善
- 冷え性の改善
- 肌荒れの予防
- 便秘の改善
すばらしい効能ですね。これらの効果を期待するには、高カカオチョコレートを習慣的に食べていく必要があります。カカオ70%以上が目安と言われています。
1日の目安は、1回5g程度を5回に分けてとるのが理想的と言われています。カカオポリフェノールは一度にたくさんとっても排出されるだけですので気をつけましょう。
まとめ
- チョコレートの選び方は、原材料表示をみることから。
- カカオマスが一番左に表示されているか。
- 植物油脂、乳化剤、香料など添加物が入っているかどうか、その表示順。
- カカオ70%の製品
- チョコレートの健康効果は、すばらしい。カカオポリフェノールの抗酸化作用に期待
- 高カカオチョコレートは、1回5g程度を1日5回に分けてとるのが理想的。
チョコレートについて見てきましたが、チョコレートは奥が深いです。まだまだ勉強が必要ですが、市販チョコレートの選び方の基準は、原材料にありです。
できるだけ本物のチョコレートを食べるほうが安心ですが、価格とのトレードオフとなります。原材料表示を見ながら、いくつか選んでみてお気に入りのチョコレートを見つけてみましょう。
最後に私が最近が見つけたコスパがよくてまあ自分なりに許せる範囲内のチョコレートを紹介しておきます。
フルタ製菓のビターショコラファミリーパックです。
一口サイズ(約5g)の個別包装になっていて、カカオ71%の高カカオチョコレートです。
原材料は、カカオマス、砂糖、ココアパウダー、ココアバター、全粉乳、乳化剤、香料、(原材料の一部に大豆を含む)です。
カカオマスが一番左に表示されているので選択基準には合致しています。乳化剤、香料は入ってしまっていますが、価格とのトレードオフをしています。
あとは、特別なご褒美としてオーガニックの本物のチョコレートをお取り寄せで購入しています。
このNOXプレミアムオーガニックチョコレートは、上白糖、乳製品、トランス酸脂肪、香料、合成甘味料も一切不使用の100%オーガニック素材にこだわったチョコレートです。
さらに凄いのは、このチョコレートの抗酸化レベルを表すORAC値は、NOX一粒(4.5g)あたり9472です。
ORAC(活性酸素吸収能力)は、米農務省と国立老化研究所の研究者らによって見出され、抗酸化力を測る測定法として最も信頼性が高いといわれており、抗酸化力チェックの公定法といわれています。
NOX一粒の高いORAC値は、ブルーベリーのおよそ20倍、オレンジに比べおよそ100倍もの抗酸化物質に相当します。
米農務省が推奨する一日あたりのORAC値は3000~5000ですから、このチョコレート一粒だけで1日に必要な抗酸化物質を十分に取ることが可能です。
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