水回りに残る白い付着物(水垢・みずあか)をカルキと呼んでいませんか?
実はそのカルキと呼んでいるものがカルキではなかったので、その正体について調べてみました。
また、その白い付着物(水垢)のお掃除・除去方法についても紹介していきます。
カルキとは?あの白い付着物(水垢)はカルキじゃない!?
水回りの白い付着物、ウロコ状の水垢はほっておくとどんどんひどくなりますよね。お風呂場の鏡は写真のように白い水垢で覆われてしまいます。
この白い付着物は、実はカルキではありません。その正体は、「蒸発残留物」と呼ばれる水が蒸発する際に水に含まれるカルシウムなどが残り固まったものです。
これは、水道水が軟水か硬水かでも水垢のつく程度が変わってきます。ミネラル分を多く含む硬水のほうがより白い水垢が付きやすいです。
なぜ「カルキ」と呼ばれるようになったの?
カルキとは、「次亜塩素酸カルシウム」を指す用語です。この次亜塩素酸カルシウムは、ドイツ語で「クロールカルキ」と言われるので、日本では略称で「カルキ」と呼ばれています。
昔は、この次亜塩素酸カルシウムが水道水の消毒にも使用されていたことがあって、その時の名残で「カルキ」という言葉が残ったようです。プールの消毒剤としては、今でも使用されていて、その塩素臭のことを「カルキ臭」と呼んでますね。
おそらく「水を消毒するもの=カルキ」というイメージが定着していったようです。さらに、次亜塩素酸カルシウムは、白い固形物なので色や形が似ているというところから蒸発残留物をこの次亜塩素酸カルシウムが残ったもの勘違いしてしまい「カルキ」と呼ぶようになったと推測されます。
ちなみに現在の水道水の消毒は、次亜塩素酸ナトリウムという水溶性の消毒剤を使用しています。
念のためもう一度書きますが、この消毒が白い付着物の正体ではありません。その正体はカルシウムなどのミネラルの蒸発残留物です。
カルキじゃない白い付着物(水垢)のお掃除・落とし方とは?
さて、この厄介な白い付着(水垢)の掃除には、付着させないことが何よりも重要です。そのためには、水滴は残さない!
付着した水分が蒸発してしまう前に拭き取る事が第一の予防方法です。
でもすべての水滴を拭き取るなんてなかなか難しいですし、すでに付着してしまっている水垢はどうすればいいのかという問題もありますね。
効果的な白い付着物・水垢の落とし方とは?
白い付着物・水垢の正体は、ミネラル分と言いましたが、アルカリ性の性質を持っています。
ですので酸性の洗剤をかけることで浮かせるできるんです。
身の回りにあるもので酸性のものと言えば、「お酢」です。キッチンペーパーにお酢をしみこませて水垢のひどいところに貼り付けてしばらく放置(30分程度)しておきます。
お酢の匂いが苦手ということなら、100円ショップやホームセンターのお掃除コーナーにクエン酸の粉末が売られているのでそれを使いましょう。
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使わないスプレーボトルにクエン酸水をつくります。水500ccにクエン酸大さじ3杯を溶かしてつくります。
そして、硬めのスポンジなどでこすれば白い水垢がきれいにとれます。
長年の頑固の水垢には、この方法を繰り返しおこなうことでだんだんと取れていきます。
まとめ
- カルキと呼ばれている白い付着物・水垢は、カルキではなかった。
- 白い付着物・水垢の正体は、カルシウムなどのミネラル分だった。
- 白い付着物・水垢をつけないように水が蒸発する前に拭き取る予防策が重要。
- 付いてしまった白い付着物・水垢は、酢やクエン酸などの酸性のもので浮かせてから落とすのがベストな掃除方法。
水道水が硬水の地域は、白い付着物・水垢の付着がひどくなるのでこまめに水滴を拭き取ることをオススメします。
蛇口やお風呂の鏡だけでも、こまめに水滴を拭き取ると結構ピカピカが維持できますよ。
硬水は、ミネラルを多く含むので身体にはいいお水です。硬水の効果は、血管をしなやかにして動脈硬化を予防したり、お通じの改善にもいいものです。
ただ、水滴をほっておくと白い付着物・水垢にあるのでひどくなるまえに拭き取っていきましょう。
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