2018年8月30日のケンミンショーで富山のマル秘県民食特集で大岩そうめんが取りあげられていました。
番組の中では、富山県民もわざわざ食べにいくほどの大岩そうめんについて詳しくレポートされていました。
その中で気になったのが大岩そうめんのそうめんは、淡路島産というちょっとショッキングな事実も明らかにされていました。え?富山県産じゃないの?とツッコミをいれてしまいました。
早速見ていきましょう!
富山・大岩そうめんの場所は?
ケンミンショーで紹介されていた富山県の大岩そうめんの場所は、富山県中新川郡上市町大岩にある大岩山日石寺の門前町でした。
富山のパワースポットでもある大岩山日石寺の門前には、大岩そうめんを提供しているお店が3軒あるそうです。
その3軒のお店は、「ドライブイン金龍」、「だんごや」、「大岩館」でそれぞれ独自の味付け出汁が違うようです。
大岩そうめんの発祥は、昭和初期に金龍さんの先代が日石寺の参拝客のために夏でもおいしくさっと出せる料理として考案したのがきっかけということでした。
歴史的には江戸時代かと思いましたが、歴史はまだ浅かったですね。
場所は、こちらです。
富山に行ったら立ち寄ってみたいところですね。夏場は、涼しそうです。
大岩そうめんのうまさの秘密とは?
富山県民に足を運ばせるほどの大岩そうめんのうまさの秘密はどこにあるのでしょうか。
番組の中では、ドライブイン金龍さんの厨房の様子、出汁のとり方も撮影されていて、そこに秘密がありそうです。
ドライブイン金龍さんの大岩そうめんの出汁は、羅臼昆布+日高昆布、干ししいたけ、鰹節、煮干、うすくち醤油、砂糖を使った出汁でした。
昆布と干ししいたけは、水から出汁をとり煮立たせてから鰹節、煮干を入れて、醤油、砂糖で味付けという手間がのかかった出汁です。
富山の水は、立山連峰からの雪解け水が地下水となり湧き出している天然水が水源です。しかも軟水ですので出汁がでやすいと言われています。
この出汁から大岩そうめんのの黄金色のきれいなつゆが完成します。
綺麗な出汁つゆですよね。シンプルだけど深みとコクがあるつゆです。
それが細いそうめんに絡み、ネギとおろしショウガの薬味がアクセントになる絶品そうめんです。
出汁つゆもよく冷えているので夏の暑い日には最高でしょう。
もう一つの秘密は、「そうめん」ですね。大岩そうめんのそうめんは、淡路島産だそうです。
実は、淡路島もかくれた手延素麺の生産地なんですよね。淡路そうめんの起源は、三輪そうめんにあるようです。江戸時代に三輪そうめんで修行した職人が淡路島で素麺づくりスタートしたのが始まりです。
それ以来現在まで、大量生産はせずに伝統的な製法で手延素麺を作り続けています。
楽天ランキングをみてみると、そうめん分野では94位でした(※2018年8月調査)
奈良県の三輪そうめんや兵庫県の播州そうめん(揖保乃糸)などにくらべるとマイナーですが、古式手延素麺で3年も熟成させた「御陵糸」というそうめんはうまいです。
大岩そうめんが淡路そうめんを選択しているのもそうめんのうまさと出汁のマッチングがよかったからではないかと思います。
【番外編】 富山にもあったそうめん産地、大門素麺とは?
そうめんつながりで調べていると富山県砺波市に大門素麺(おおかどそうめん)という手延素麺ブランドがあることがわかりました。
大門素麺とは、砺波市の大門地区で江戸時代から生産される手延素麺で、今は絶えてしまった輪島素麺の流れをくむ油を使わない手延素麺です。
大門素麺の形にも特徴があり、細く長い麺をまるまげ状に丸めてある全国的にも珍しい手延べそうめんです。
現在は、生産量も減少し作り手も高齢化が進み、今後の存続が危ぶまれる手延素麺です。
この珍しい大門素麺は、ネット通販で購入可能です。一度お試しください。
100年以上の歴史がある伝統的な素麺です。
まとめ
- 大岩そうめんは、富山のパワースポット・大岩山日石寺の門前町で食べることができる。
- 大岩そうめんのうまさの秘密は、昆布、干し椎茸、鰹節、煮干などの出汁と淡路そうめんにあり。
- 富山には、江戸時代から続く大門素麺(おおかどそうめん)という手延素麺がある。
そうめんの発祥は、奈良県の三輪そうめんといわれていますが、そこから伝わったそうめんづくりが各地に伝わり、個性あるそうめんが作られてきたことに驚きました。
時間をみながら全国のそうめんを制覇してみたいですね。
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