「生甘酒」と普通のスーパーなどに売られている「甘酒」との違いって知ってました。最近この違いについて、「へぇ~そうだったの!」と目からウロコだったので紹介したいと思います。
また、生甘酒の効果や効能についても調べてみましたので、
早速行ってみましょう!
生甘酒とは?甘酒との違いとは?
生甘酒って、甘酒と何が違うのでしょうか?「生」がつくだけで健康効果はかなり違ってくるようです。
生甘酒と甘酒の一番の違いは、出来上がってから「火入れ」をするかしないかです。
「火入れ」=「殺菌処理」ですから、麹菌の活動を止めてしまうことで甘酒の品質が安定し長期間の保存も可能になります。
市場に流通させるには、致し方ない工程ですね。
しかし、麹菌が死滅してしまうので酵素の活動も停止し、熱に弱いビタミン類はこわれてしまいます。甘酒の酵素やビタミン類をフルに摂りたいなら生甘酒がオススメですね。
生甘酒はどこで買えるの?
近くに麹屋さんや味噌屋さん、酒蔵などがある地域だと各お店で生甘酒を取扱っている場合が多いです。地元で営業している小さなお店を訪ねてみるといいですね。
あいにくそのようなお店がないという場合は、ネット通販を利用するのがいいです。麹専門店さんが生甘酒をネット販売しています。
例えば楽天のこの麹専門店さんはオススメです。
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生甘酒は自宅でも作れるので挑戦してみてもいいかも。
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生甘酒の効果・効能とは?
生甘酒は、そもそも米麹が主原料です。この米麹をつくるために麹菌が活躍してくれるわけです。上の写真のように米に麹菌を繁殖させることで米麹ができます。
米のまわりに白い綿状ものが付いていますが、これが麹菌の菌糸ですね。
麹菌は、増殖していく過程で100種類以上の酵素を出しています。その中でも重要な働きをしてくれるのが、「アミラーゼ」と「プロテアーゼ」です。
生甘酒の酵素の効用
生甘酒の酵素「アミラーゼ」は、米のデンプンをブドウ糖やオリゴ糖に分解します。
「プロテアーゼ」は、米のタンパク質をアミノ酸に分解します。
ちなみに塩麹や生甘酒に肉を漬け込んでおくと肉が柔なくなり、旨味も増して美味しくなるのは、これらの酵素のおかげです。肉類の下ごしらえに活用するのもオススメです。
麹菌は、酵素によって分解されたブドウ糖やアミノ酸を餌にしてさらに増殖していきます。その過程でビタミン類も生み出してくれます。
麹菌は、凄いですね!
米麹は、麹菌が十分に増殖した状態のものです。
この米麹を100%使って、発酵させることで生甘酒ができあがります。
米麹を発酵させることで酵素が活性され、さらに甘みや旨味が増して、美味しい健康効果が高い生甘酒ができあがります。甘酒が飲む点滴と言われるのはこの麹菌と発酵のおかげです。
そもそも発酵とは?
微生物の働きによって食物が分解されて、人間にとって有用な効果・効能をもたらしてくれる成分を作り出してくれるのが「発酵」です。
逆に人間に害をもたらすのが、「腐敗」です。微生物目線で言えば、どちらも同じような分解過程ですが、人間目線で人間にとって役に立つものかどうか、食べられるのかどうかということで、「発酵」と言ったり「腐敗」と言ったりしています。
人間の都合で表現を変えているだけですね。
日本には長い歴史の中で発酵食品が作られてきました。例えば、酒、味噌、醤油、漬物など微生物の力を借りて作り出した発酵食品の代表です。
日本が世界に誇る食文化ですね。世界にもワインやチーズなど素晴らしい発酵食品があります。発酵文化は、奥深いですね。
甘酒に含まれるこうじ酸の美白効果も期待
麹菌から作られるこうじ酸という成分が含まれていて、メラニンの生成を抑制して美白効果をもたらしてくれます。
さらに、最近の研究でこのこうじ酸が「糖化」を抑制することもわかってきて、タンパク質が糖とくっつくことで生成されるAGEs(終末糖化産物)という物質を抑える効果があり、肌のくすみを防止してくれます。AGEsを抑制することは、脳梗塞や心筋梗塞、骨粗しょう症などの予防にも効果があると期待されています。
甘酒には、アンチエイジングの効果もありそうです。
腸内フローラを改善し、免疫力UP!
生甘酒に含まれるオリゴ糖や食物繊維は、善玉菌の餌となり腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制してくれます。
その結果、腸内の菌環境がよくなり免疫細胞が正常に働きだすことで免疫力がアップする効果が期待できます。
まとめ
- 生甘酒と甘酒との違いとは、「火入れ」=「殺菌処理」しているかどうか。
- 生甘酒は、麹専門店や味噌蔵、酒蔵などで購入可能。楽天などのネット通販も便利。
- 生甘酒の効果・効能は、活きた酵素のおかげ。ブドウ糖やオリゴ糖、アミノ酸、ビタミン類が豊富で飲む点滴と言われる所以。
- 生甘酒は、米麹を発酵させることでできる健康食品。
生甘酒を食生活にうまく取り入れながら、健康的な生活を目指していきましょう。
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